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肩こりは「年齢のせい」ではありません

◾️「もう年だから…」という思い込み

肩こりや腰痛を、“仕方のないもの”としてあきらめている方は多いものです。

確かに、年齢を重ねるとは「生きてきた時間が長い」ということ。長い期間、1つしかない自分の体を酷使してきたという事実はあります。しかし私たちは「時間が経つほどに体は衰えていくものだ」というイメージを、知らず知らずのうちに刷り込まれてきたのです。

その刷り込みのせいで「肩こりはもう良くならないだろう」と思い込んでしまっているものだから、たとえば誰かに肩を揉んでもらったとしても、その場は楽になったような、でも翌朝にはまたいつもの重だるい肩に逆戻り……そして

「あぁ、これはやっぱり年齢のせいだ。肩こりなんて所詮、こんなものだろう」と、更に思い込みを深めてしまいます。

◾️でも、本当に“年齢のせい”でしょうか?

私は「肩こりと年齢は関係ない」と考えています。単に「肩こりの取り方を知らないだけ」なのです。

もちろん人間ですからいつかはすべてが衰えていくわけですが、ただこの肩こりが抜ける感覚を味わう経験ができると、衰えるスピードがやや水平気味の緩やかな下降曲線イメージへと変化し、そこに希望を見出される方もおられます。

◾️ゴリゴリ揉んでもほぐれない理由

よくある“ゴリゴリ揉む”という手法では、恐らくそれは既に緊張しきって萎縮した筋肉をほぐす感じのイメージなのでしょうが、それだと却って筋肉は防御反応的に緊張してしまい、むしろ揉み返しで痛めてしまう場合もあります。筋肉を「横から挟んで揉む」のは結局、その場しのぎのやり方なのです。

◾️肩こりの“力を抜かせる”施術とは

私の施術では【緊張した筋肉に対して、その緊張と同じくらいの力で“じんわりと押し返す”】ように圧をかけていきます。

これは、力で押し込むのではなく、緊張と施術の力が拮抗した状態をしばらく保つことで、やがて緊張のほうが“根負け”し、フッと力を抜いてくれる瞬間を待つ――そんな施術です。

そして緊張が抜けたあとは、その力の流れに沿って、筋肉が“元いた場所”に還っていくように、やさしく導いていきます。そうすることで、「肩の力が抜ける感覚」が戻ってくるのです。

◾️肩こりの原因は「無意識の緊張」

つまり――

肩こりとは「年齢」のせいではなく、自分では気づいていない“無意識の緊張の積み重ね”が、根本的な原因だと私は考えています。

◾️「力が抜けたのを初めて感じた」という声

実際に施術を受けた方から、よくこんな言葉をいただきます:

「これまで“力を抜いて”と言われても、どうすればいいのか分からなかった。でも、今日初めて“力が抜ける感覚”がわかりました」

力が抜けるとは、言葉ではなく、“体で覚えるもの”なのです。

◾️88歳でも92歳でも、身体は変われる

ちなみに、私の施術を受けられた中で最高齢の方は、男性が88歳(当時)、女性は92歳(当時)でした。

しかしお2人ともに施術の後「とても肩が軽くなった」と、にこやかに話してくださいました。このお2方こそが「肩こりは年齢のせいではない」ということの何よりの証人です。

◾️思い込みを外すことが、癒しの始まり

何歳になっても、身体は変われます。“年だからもう仕方ない”――その思い込みをそっと外すところから、本当の癒しは始まるのだと、私は思うのです。

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田中 俊郎

幼少期に遭遇した運命的な事故を克服し、心身の健康を取り戻すための独自のアプローチを確立。JADPメンタル心理カウンセラーや整体ボディケアセラピスト、太気至誠拳法や居合など多様な資格と技術を持ち、現在は「ヒーラーの田中」として、苦しむ人々の心身の健康回復を支援しています。